5G 電 波 の 危 険 性
4Gや5Gの「G」という言葉ですが、これは世代[Generation(G)]のことで、1G世代から5G世代まで区分
されています。
通信システムの変遷を表している言葉で、現在使用されている電波は3.9G(LTE)と4Gですが、
2020年の春から秋頃には強力な5G電波が所狭しと飛び交い、私たちの生活環境が極めて危険に晒される
ことになります。
〜1990年代 |
1G(第1世代移動通信規格) |
アナログの時代(携帯電話の普及前) |
1990年代 |
2G(第2世代移動通信規格) |
通話のみの携帯電話が普及した時代 |
2000年代 |
3G(第3世代移動通信規格) |
メールやネットができる携帯電話が普及した時代 |
2010年〜 |
3.9G(LTE)(第3.9世代移動通信規格) |
スマホが普及した時代 |
2010年〜 |
4G(第4世代移動通信規格) |
スマホやタブレットの時代 |
2020年〜 |
5G(第5世代移動通信規格) |
IoTが実現する超危険な時代 |
オランダで5Gの実験中に鳥297羽が謎の突然死!「まるで殺鳥現場」牛も異変…人体への影響は!?
ムクドリが犠牲になった悲惨な画像 ⇒ クリック
5Gの影響が最初に疑われたのはムクドリの大量死で、ハーグ(オランダ)の公園で150羽の鳥が 木から落ちて即死し、死亡数が297羽に達すると
人々の注目を集め始めました。死亡原因は公園に隣接された建物の上に設置された5G の電波送信実験直後の出来事で、検査の結果は心不全のようで、
ウイルス/細菌/血液/毒物などの異常はほとんど確認されなかった。公園は封鎖され犬の散歩も禁止された。
このような現象はノールウエイ、スウエーデン、オーストラリア、米国でも発生している。
2019年9月にプレサービスが始まり、2020年から商用サービスが開始される5G。日本政府は「世界最先端デジタル国家創造宣言・官民データ活用
推進基本計画
(2019年6月14日に閣議決定)の中で、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会を「5Gのショーケース」とするとしています。
5Gとは、いったい何なのでしょうか?
5Gとは「第5世代移動通信システム」のことで、現在、スマートフォン(以下、スマホ)などに使われている4G(第四世代)よりも周波数の高い
電磁放射線(3・7GHz〈ギガヘルツ〉帯、4・5GHz帯, 2 8GHz帯)を使い、「超高速・大容量」「超低遅延」「多数同時接続」を実現させようとする
ものです。
その特徴は、次のように宣伝されています。
通信速度は4Gの100倍。データ容量は4Gの1000倍で、2時間の動画が3秒でダウンロードできる。通信のタイムラグが1_秒(1000分の1秒)以下
という超低遅延のため、自動車の自動運転、ロボットの遠隔制御、遠隔診断・手術にも応用できる。また、1平方`bあたり100万台の機器を「多同時
接続」できるため、身の回りのあらゆる家電・機器・商品がアンテナとマイクロチップを含んでインターネットにつながるIoT (Internet of Things=
モノのインターネット)化が進むとされています。通信機器に関連するメーカーや通信業者にとっては「ビジネスチャンス」なのかもしれませんが、
電磁放射線による人体や生態系への影響は考慮されているのでしょうか?
「ミリ波」と[ビーム・フォーミング]の説明と問題
5Gの導入で問題とされているのが、「ミリ波」です。「ミリ波」とは、波長が1_b〜10_bの電磁放射線をさします。
周波数帯域は30GHz(波長10_b)〜300GHz(波長1_b)です。5Gでは28GHz帯も使われます。28GHz帯は、正確には「センチ波」(マイクロ波)
{波長1ab〜10ab/ 周波数帯域は3GHz(波長10ab)〜30GHz(波長1ab) }ですが、ほとんどミリ波に近いため、「ミリ波」と呼ばれています。
ミリ波の特徴は、強い直進性があり、非常に大きな情報量を送ることができる反面、大気中酸素や水蒸気による吸収を受けるため、近距離通信にしか
利用できないというものです。そのため、ミリ波を使うには数10メートル〜100bおきに基地局が必要となります。
また、5Gでは超高速の通信を複数のユーザーに向けて「多数同時接続」を行うため、ビームフォーミング(指向性のある電磁放射線を作り出すこと)
という新たな通信技術が使われます。ビームフォーミングを行うためには超多素子アンテナのmassive MIMO (マッシブ・マイモ)を使います。
MIMOとは二つ以上の送信機と受信機を使用して一度に多くのデータを送受信する無線システムのこと。 massive MIMOでは、100本以上のアンテナを
組み込んで通信を行う見込みです。私たちは至近距離から指向性のある強い電磁放射線を浴びる危険性があるということです。5Gでは人工衛星を使った
通信も計画されており、 そこにも28GHz帯の電磁放射線が使われる予定です。
数10〜100bおきに5G基地局
5Gを実現するためには、5G用基地局は数10〜100bおきに設置する必要があります。
日本政府は、先の「世界最先端デジタル国家創造宣言・官民データ活用推進基本計画」の中で、全国で設置されている約20万8000基の信号機を5Gの
基地局として活用できるようにすることを盛り込んでいます。信号機のうち、通信機能をもち、集中制御されているものは全体の3割程度ですが、
今後は全ての信号機に5G基地局を設置し、2025年度に全国展開の完了を目指すとしています。
東京都でも、この5Gを早期に普及させようと、2019年8月29日、小池百合子都知事が「TOKYO Data Highway 基本戦略(Version.1)〜UPDATE
TOKYO〜」を発表しました。 これは、都有施設を携帯電話事業者に開放し、手続きを簡素化して、5G基地局の整備を後押ししようというものです。
開放される施設は、建物(東京ビッグサイト・国際フォーラム)、都道(約2200`b)、橋梁(約1200橋)、公園(約2000f)、バス停(都営バス停の
うち、上屋付きで電気設備を有する分約400カ所)、地下鉄出入口(都営地下鉄 106駅)、信号(都全域 約1万6000基)、地下道や地下街(新宿駅
周辺、東京駅周辺、汐留等)、街灯(都道 約17万本)、電柱(都道・区市町村道約69万本)。これらに約100bおきに5G基地局が設置される。
電磁放射線の「有害性」
電磁放射線と生物との関係を1980年代から研究し、社会に警鐘を鳴らしてきた米国の医師ロバート・ベッカーは『クロス・カレント―電磁波・複合汚染の
恐怖』(1993年刊)の中で、次のように指摘しています。「すべての異常な、人工的な電磁放射線は、その周波数に関係なく、同様の生理的影響を
もたらす。これらの影響は、正常な機能を逸脱させ、明らかに、あるいは潜在的に有害である。彼が指摘する電磁放射線の「有害性」とは、次のような
ものです。
「成長中の細胞への影響(がん細胞の成長促進など)」「胎児(胚)の異常発育」「神経化学物質の変化(自殺のような異常行動を引き起こす)」
生理的周期(リズム)の変容」「ストレス反応(継続すると免疫システム機能の低下を招く)」「学習能力の低下」。
携帯電話やスマホなどから発せられる電磁放射線には、「発がんの可能性がある」と、2011年5月に、世界保健機関(WHO)の専門組織である国際がん
研究機関(IARC)も認めています。
特に5Gで使われるミリ波は、波長が短くエネルギーが強いため、専門家からは皮膚ガンや失明の増加が指摘されています。
欧州で最も早く2019年4月から5Gの商用サービスが始まったスイスでは、5Gによる健康被害が出ています。ジュネーブの中心部に住む2人の男性で、
彼らは5Gの基地局が設置された直後から「不眠症」「耳鳴り」「頭痛」などに悩まされていると、週刊消費者雑誌『L’Illustre’』(ローザンヌで発行)
はそのウェブサイト(2019年7月18日付記事「5Gでは、モルモットのように感じる」)で報じています。ちなみに、このスイス男性2人の症状は、
日本で携帯電話基地局周辺に住む住民を悩ませている症状と全く同じです。日本でも5Gが開始されたら、どれほどの悪影響が人、動植物、生態系に及ぶ
かは未知数です。
電磁波過敏症が国民病に
今、日本では約6%の人が電磁波過敏症(EHS)を患っていると言われています。電磁波過敏症とは、電磁放射線の影響を受けて広範囲の臓器に
「不具合」を起こす病気です。主な症状は,
「倦怠感」「イライラ感」「不安感」「うつ症状」「頭痛」「耳鳴り」「頭鳴」「めまい」「平衡感覚障害」「鼻血」「睡眠障害」「呼吸困難」
「鼻づまり(鼻水)」心臓の痛み」「動悸」「集中力・記憶力の低下] 「皮膚の湿疹・赤み」「関節・筋肉痛」などなど。
症状が進むと、電磁放射線を発する携帯電話やパソコンはもちろん、家電製品にも近づけず、新幹線・電車・バスなどにも乗れなくなり、仕事はできず、
社会生活をおくること自体が困難になります。そして、電磁波過敏症を患う人の約8割が化学物質過敏症(MCS)を併発しています。症状は電磁波
過敏症とほとんど同じです。
現在の電磁放射線状況においてすら、約6%もの人が電磁放射線に苦しんでいます。この上さらに5Gによる電磁放射線量が上乗せされたら、電磁波
過敏症の人が加速度的に増えるのは避けられないでしょう。
「5G停止」を求める世界的声明・署名
2017年9月、36カ国180人以上の科学者と医師たちが、欧州委員会の当局者に対して「5G普及の一時停止を求める声明文」を出しています。
彼らは、「これまで普及している3G、4G、Wi-Fiなどの電磁放射線による健康影響は明らかである」とし、「これに5Gが加わることの安全性を
まず確認すべきである」など訴えています。 そして、「ヒトの健康と環境に対する潜在的な危険性が、業界から独立した科学者たちによって完全に調査
されるまで、5Gの普及を一時停止すること」を勧告しています。
アメリカの研究者・活動家で、自らが電磁波過敏症患者でもあるアーサー・ファーステンバーグさんは、2018年、5Gの停止を求める「国際アピール地上
と宇宙での 5G廃止に向けて」を発表しました。
アピール文は、「5Gにより、すでに配置された2G、3G、4G以上に、無線に利用できる範囲の電磁放射線への被曝が非常に大きく増加する。
この電磁放射線は、人体、環境に対して有害と証明されている。5Gの展開・配置は、人類・環境に対する実験であり、国際法で犯罪と定義されている」
として、人工衛星からの5Gを含む、5Gの展開・配置を止めるよう緊急に要求しています。
この文書は30カ国に翻訳され、世界中の科学者や技術者、医師、医療関係者、獣医、養蜂家、研究者、市民団体、市民などから、2020年1月現在、
19万100筆の 署名を集めています。同アピール文は国連(UN)、世界保健機関(WHO)、欧州連合(EU)、欧州評議会(EC)、各国政府に
提出される予定です。
2020年1月25日には、世界20カ国以上で5Gの導入停止を求める行動が行われ、同氏は国連でアピール文を読み上げ、ベルギーのブリュッセルでは
5Gをテーマにした国際会議が開催される予定です。
5G推進に「急ぐな!焦るな!慎重に!」
世界同時進行の5Gですが、海外には、その推進に「待った!」をかけている自治体があります。
ベルギーの首都ブリュッセルでは首都地域政府のセリーヌ・フレモー環境大臣が、「健康への恐れがある」「ブリュッセルの人々はモルモットではない」
として、「5G導入をストップしている」と2019年3月31日に表明しています。ベルギーのワロン地域政府も、「5Gを展開する前に、健康と環境の
リスクなどを調査する」ことを2019年9月に決定し、「電磁放射線に敏感な人たちのために電磁放射線から保護された場所も確保する」としています。
スイスでも5Gに対する反対運動が起き、ヴォー、ジュネーブ、ヌーシャテル、ジュラの各州が「5Gの一時停止を検討・導入」。
ヴォー州議会は2019年4月9日に 「一時停止を求める決議」を採択しました。同国の反対運動は全国的な広がりをみせ、健康被害への懸念から
「住民投票で5G問題を直接国民に問うべき」との声も 上がっています。
● イタリアの首都ローマ市(19の区がある)では、12区が2019年3月、「市による5Gプロジェクトへの反対」を決議しています。
● 米カリフォルニアの「ベイエリア」(世界有数のハイテク産業集積地)に位置する3自治体では、「住居地区における5G基地局の設置禁止」を
決めています(201 8年9月)
● 英国イングランド南部にあるトトネス町の議会は、「5G展開の一時停止」を2019年10月、決議しました。
このように、世界では各自治体が、5G電波の実施に「待った!」をかけています。
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